『嘘でしょ…。』 「本当なんだよ…!」 下を向きながら、必死に涙を隠す祐二くんを見て、胸が痛む。 冗談だと思いたかった。 翔が私のせいで夢を諦めたなんて… そんなのしらない。 知りたくなかった。 「…お願いだよ!!」 何かが狂ったように。 祐二くんが私の肩を揺さぶってくる。 祐二くんの目からは、一筋の涙が流れていた。 「…こんなの、夢を失った早口に言うのは酷かもしれないけど。」