『…あっ。』 サッカーボールが、大きくゴールからズレる。 勢いよく飛んでいったボールは、美術室の方へと向かっていった。 俺は慌ててボールを取りに向かう。 その時だった。 ――ガッシャーン!!!! ガラスが砕けるような、そんな音がここまで響いて。 俺は慌てて駆け寄る。 なんだか、嫌な予感がする。 「あぶない!!!」 美術室の方から聞こえてきた声に、駆け寄るスピードをあげる俺。 そして、サッカー場のその先にある光景をみて、絶句してしまった。 『…早口!!!!』