君色の夢に恋をした。



サッカー場は自主練の時間。


俺は手に持っていたボールを、もう一度グランドに転がす。



そしてふと、思いだしていた。




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俺が彼女を目で追いかけるようになったのは、春。


美術室で、1人で絵を描いている早口を見かけてからだ。



すぐに、気になり始めた。


彼女は、一体何を描いているのだろう。

彼女の目は、一体何を映しているんだろう。