『…もう、何するんですか!先生!』 そう、私の背中を叩いてきたのは顧問こと柏木先生。 柏木先生はわりと単純で、私がちゃんと言葉を返すようにすれば、すぐに仲良くなれた。 まぁ、その仲良くなり方っていうのが、先生と生徒って感じじゃなくて… 友達同士、って感じなんだけどね。 とにかく、昔の関係とは比べものにならないくらい、良くなっているのは確かだった。 「あっ、でも、ここはもうちょっと寒色を加えた方がいいかも!」 柏木先生が私の絵の一部分を差しながら、指摘をする。