君色の夢に恋をした。

「嘘じゃないよ。

ちゃんと早口のこと、好き。」

『でも!今までそんな素振り見せなかったじゃない!』



翔は嘘や冗談で告白する人じゃない。


そんなのわかってる。



だけど予想を遥かに上回った出来事に、頭がついていかなくって。


私はパニック反応を起こしていた。



「…気づいてると思ってたんだけど…。」



そう言って困ったような表情をした翔は、もう緊張がほぐれているように見えた。