黒川さんの目に映る、裕二くん。

私の目に映る、翔。


そして私たちの目に映る2人の視線の先には、

グランドを滑るサッカーボール。



確実に、私たちの心は1つだった。




――あなたはいつだって、私の太陽でした。


あなたはいつだって、みんなの視線にいる。



だから――…っ




「「「……っ」」」」



会場が、声にならない歓声をあげる。


ボールを持っているのは、翔。