「…だって、この絵のモデル、俺でしょ??」 『……っ』 やっぱり、気づいていたんだ。 恥ずかしいような、 照れくさいような。 そんな感覚に陥る。 頬が赤く染まっていく感じがした。 …けれども、そんな感情よりも。 心が、あったかい。 「確かこの絵の課題って、“私の太陽”だよね??」 何かが喉の奥につっかえているみたいで、うまく言葉が出せない。 私は無言でコクコクと上下に動かした。 そんな挙動不審な私を見ながら、向日葵のように笑ってくれる翔。