そんな私の疑問を読み取ったのか、翔はニコリと微笑んだ。 「…早口が、いいんだ。」 『……。』 「早口に、俺がサッカーをしているところを見てもらいたい。」 実は、翔がサッカーしているところ、見たことあるんだけどな… そう言おうとしたけれど、やっぱり口を紡ぐ。 だって翔は、私が翔を描きにサッカー場にきていたなんて、きっと知らない。 周りなんて、翔はあの時見ていなかったから。 それぐらい、 夢中になってプレーしていたから。