見に来てくれる、って… 私に言ってるんだよね?? それに人数制限だってあるのに… 本当に、私でいいの?? 『…ちなみにチケット、翔は何枚もっているの??』 「2枚。」 即答する翔に、思わず目を見開いてしまう。 だって、おかしい。 たった2枚のチケット。 渡す人は、お母さんやお父さん。 いるのなら、妹や弟。 そして…黒川さん。 私以外にも、いっぱいいるはずだ。 なのに、私を選ぶなんて…。