制服をきている時点で私と同じ学生なんだけど。 その落ち着いた態度と柔らかな表情は、『女の子』というより『女性』といった表現があう。 普通の女子高生とは、離れた雰囲気を感じた。 「…サッカーの絵、描いてるの??」 『えっ、あ、まぁ。』 正直、まだまだ自分のことを話すのは苦手。 こうやって質問を受けても、曖昧な返事をすることしかできない。 けれども彼女は、こんな冴えない返事でも、目を細めて微笑んでくれた。