初めて見る景色。 場所が違うと、心までも違ってくる。 目に入る景色が全て、新鮮。 ぎゅ、っと。 筆を強く握りしめた。 ほぼ無意識に、鉛筆をキャンパスへと滑らせる。 見つけるのは簡単。 私の“太陽”、 …翔は、誰よりも輝いていたから。 今は、まだ下書き。 多彩な色での表現はできない。 だけど、たった一本の鉛筆でも、 線や角度。 太さや強さ。 臨場感を書き表すことができる。