「早口も俺に言ったよね?? “それぐらいで諦めるなんて、それっぽっちの夢なのよ”…って。 早口もそうなの??」 『違う!!!!』 全力で、否定した。 そこだけは誤解されたくない。 どんなに絶望していても。 生きる意味さえ見失っても。 ――それでも生きていたのは、 絵があったからなのに。 “これっぽっち”なんて言葉で表されるなんて、あんまりだ。 「…やっぱ、早口はそうでなくちゃ。」 『えっ…??』