「うん。昔は暗いイメージが強かったんだけど…

今は“光”がある。」



…あぁ。


ふと、思い出した。


初めて翔と会ったときも、同じようなことを言っていた気がする。


“光と闇は隣合わせだから、

闇のなかにも、光は存在する”

って…。



『そうなのかな…。』



翔の視線を追うように、私はキャンパスを見つめた。



本当に、今の私の絵には“光”があるのだろうか。


まぁ、前よりは明るい配色が多くなった気もするけど…。