「…あ、そういや、昨日の傷、大丈夫??」 『うん、平気。』 私と目線を合わして、しゃがんでくれる翔に、 心配かけないように笑顔で答える。 実は昨日、壁に押しつけられた時の力が強かったみたいで、 少しあざになっちゃったんだ。 だけど、痛んだりしないから、全然平気。 心配するほどではない。 「そっかぁ。よかったぁ。」 心の底からホッとしたような表情を見せてくれる翔。 そんな翔の優しい気遣いが、とても嬉しい。