君色の夢に恋をした。



『…ごめんなさい。』



ポロリと言葉が零れる。


冷たい態度をとって、ごめん。

偽善者とか思って、ごめん。

翔は私のことを大事に思っていてくれたのに、突き放してごめん。


そんな風に次から次へと、申し訳ない気持ちが生まれてくる。


だけど、それよりも…


『…ありがとう。』



助けてくれて、ありがとう。

さりげなく側にいてくれて、ありがとう。

こんな私に優しくしてくれて、ありがとう。



『謝罪』の気持ちよりも、『感謝』の気持ちでいっぱいなんだ。