『やめて!』



心が叫んでる。


当然、怖さでそれを口に出すことはできない。



恐い、怖い。

やめて、やめてよ。


私は一体、どこまで傷つけられるの??


いつになったら、この苦しみから抜けられるの??



――高校生活。

たった今、初めて、誰かの助けがほしいと思った。


でも、関わりをもつことを避けていた私に、助けはくるはずがない。



だから、

無意識に叫んでいた。


頭には、あなたしか浮かばなかったの。



『…翔!!!!!!』