『…ごめんなさい。』 私は翔を自分から引き剥がした。 ベリベリって。 同時に心が壊れていく音がする。 『翔には、私は重すぎるよ。』 翔は私に関わらない方がいい。 純白なままでいてほしい。 「…そっか。」 翔が苦さをかみしめたように、無理した顔で笑う。 そんな翔を直視できなくて、思わず顔を背けていた。 私と翔の間にはすきま風が吹いていて。 まるで『終わりなんだよ』と言ってるようだった。