君色の夢に恋をした。



それを合図に。


主格以外の人たちは一斉に私に飛びかかる。


蹴ったり、
殴ったり。


一通りされた後、私は腕と足をギュッと掴まれ、

身動きが取れないようにされた。



そんな哀れな私に、ハサミを回しながら近づいてきたボスが言った一言。



「…私を睨むのがいけないのよ。」



睨んでない!

そう反抗しようと思ったけど。


反抗したところで、私の未来はわかりきっていて。


無駄な労力を使いたくない、

そう思った私は、ぐっと口を閉じた。