チラリと腕時計を確認した私は、そこらじゅうに広がっているキャンパスや絵の具を片づけ始める。 もうそろそろ、最終下校時間。 散らかしたものを、片付けなきゃいけない。 「……ねぇ。」 ―…いつもと変わらない、日常の中。 だからこそ、君との出会いは唐突だった。 片づけをしている私の元に降りかかった声は、まるで私を導くかのように。 必然的に私を振り向かせていた。