――夢。 それはきっと、 純粋で偽りのない。 真っ白で、透明なもの。 今、翔によって、その姿が露わになった気がした。 夏のそよ風が、私の髪を揺らす。 私はもう一度、筆を握りしめた。 ――ねぇ、翔。 真っ直ぐに夢へと向かう、この時のあなたは、 とても、輝いていました――。