私、繭ちゃんより子供ってこと?


「……高瀬くんのロリコンッ……!」


ちょっぴりムカついて、暴言を返したら。




「ふざけんじゃねーぞ、茅那。竹刀1000回振りやらせるぞ」



ものすっごく低い声で、怒られました。

でも、タオルの隙間から見えた彼の表情は、柔らかく笑っていて。



荒療治だけど、私に大切なことを教えてくれたんだなって思った。




「ありがとう、高瀬くん」




八岐大蛇のように、冷たくて、無愛想で、怖い人だけど……。



やっぱり、優しい人だなって思って、笑みを返した。





また、明日からがんばろう。

自分を見てくれる人たちのために、ね。



私がんばるね、高瀬くん。





ーーENDーー