0時。


「誕生日おめでとうー!!」


無事誕生日。
病は気からってホントだな。
ちゃんと風邪も治した。

もちろんプレゼントも間に合った。
お菓子も作って、0時までに重樹の家に到着♪
頑張った!!
人間やればできるね。


「はい、プレゼント。」

「なぁに?」

「開けて?」


包みを開けて出てきたのは色んな詰め合わせ。
何をあげたらいいか解らなくて。

クッション。
ふかふか。
白黒に部屋に合わせて、グレイのカバー。
石。
重樹の騒いでたやつ。
クリスタルの氷柱?がたくさん付いている。

普通の人なら解らないけど…
きっと喜んでくれるよね…?


「…気持ちいい。」


クッションをギュッとする。
可愛い。


「あ…なんかまだある…。あっ!!!!」


宝探しをして宝物を見つけたみたいな顔。
本人は気付いてないんだろうな。


「それ。欲しがってたでしょ?」

「石だ!ありがとうー!!あ、どこ飾ろう…。」


クッションを抱き抱えたまま石の置き場所を探す。
テレビの上にあるケースの中を整頓しはじめる。
可愛過ぎる。

これって喜んでくれるよね……?