陸さんの誕生日の3日前、乱華の一部のみんなと、陸さんの誕生日パーティをやることになっていた。


その日両親が旅行に行っているとかで、場所は亮輔さんの家に決定した。



陸さんは仕事が終わってから来る予定で、その前にあたしと栞は鍋の買い出しに近所のスーパーへ出かけた。




「ネギと白菜と~…今日何人来るのかなぁ?」



「そーいえば、さっき聞いたんだけど今日乱華の人達だけじゃなく、エスペランサの人達も来るらしいよ」




栞の言葉に持っていたネギを落としそうになった。


エスペランサの人達も!?


……ってことは翔真さんも来るのかな…




「だから20人くらいになるかもねぇ、鍋は二つあるって言ってたからー…」




栞がブツブツ言いながら野菜を物色していると、後ろから声を掛けられた。


振り返るとそこには翔真さんと見知らぬ男の人が一人、そしてこの前話しかけてきた3人組の女の子がいた。




「しょ、翔真さんっ…」



この前の事を思い出して顔が赤くなってしまう。



「亮輔に聞いたら買い出しに行ったって聞いて。重いから手伝ってこいって言われてさ」