ある時、猪苗代先輩が、怪我をして、サークルの集まりにやってきた。

道で知らない男に殴られたのだと言っていた。


小柄な、中学生か高校生くらいの、暗い感じの少年だったそうだ。


少年に恨まれるようなことをした心当たりはまったく無い。

と、先輩は言っていた。



あたし、心当たりあります……。

その場では、黙っていたけど、小柄な暗い感じの少年で、先輩に恨みを持っているっていったら、1人しか思い当たらない。



ストーカー君だ。



先輩は、みぞおちとあごを思いっきり殴られたそうだ。