「じゃあ、予定通りに愛海は女、私は男から情報を聞き出すのよ!!」



『あぁ…由宇がやる気になってる…』



満面の笑みを撒き散らす由宇に早くも周りの男は視線を向けている。


一方、愛海は虚ろな目でため息を吐き、



…由宇と同じように周りの女の視線を集めている。




美形は何をしても美しいのだという証明だ。





「じゃあ、これからは別行動で。


そうねー…
今が2時だから、2時間後の4時にここに集合ね?」


『ふぁ~い』



「…愛海、サボろうとか思ってたら、…分かってるわよね?」


明らかにやる気のなさそうな愛海を脅すように睨み付ける由宇は、本当に怖い。


『わかんなーい』


そして、そんな由宇相手に、飄々と笑う奴も怖い。