「何言ってんの。 アンタの名前なんだから、自分で考えなさい」 『ん~~~… じゃあ、太郎』 数秒悩んで出したのはありきたりなまさに日本人の名前。 バッコーンッ 『いってーッッ!!!! 何すんだよ!!』 どこからか取り出してきたハリセンでスパーンと容赦なく叩かれた頭を抑えてしゃがんだ愛海は、攻撃した犯人をにらみつけた。 「何すんだよ!! …はこっちのセリフ!! 本気で考えなさい!!!」 優勝が懸かってるんだから。 と小声で付け加えたのは聞かなかったフリだ。 『……じゃあ、次郎??』