「もしもし…あぁ、大丈夫。なに…じゃあな」

電話が鳴り、受話器を取ると母さんの声が聞こえた。

めんどくさくなったので、電話をブチろうと思い、電源を押そうとすると


『ちょっ、待て！絢芽ちゃんは!?絢芽ちゃんの声が聞きたいわ！』

「残念ながら、今は外出中。」

それだけ言うと電源を押して、強制終了


「……マジ疲れる、あのババア」

ソファーにボフッと腰かけ、ため息を一つ。