妖怪だけど。
子供だけど。
繭だけど。
今の俺は、ムカついててしょうがない。
また繭に、杏を取られた。
「寂しかった? ごめんね、もうずっと一緒にいるから」
優しい笑みを浮かべて、繭の頭を撫でている。
さっきまでは、「りー」って可愛く鳴いてたのに。
腕の中にいたはずなのに。
イチャイチャ出来たのに……。
繭に名前を呼ばれただけで、簡単に俺から離れた。
俺……完璧、杏ちゃんに放置されてる。
現に、さっきから一度も俺を見ないし。
今の杏ちゃんの頭の中は、繭だらけだ。
「……またライバル出現か?」
やっと、会長と決着がついたってのに……今度は繭かよ。
杏に抱っこされて、キャッキャ嬉しそうに笑う繭が、めちゃくちゃ羨ましいと思ってしまう。
これから先も、繭にイチャイチャを邪魔されるのかと考えると……デカイため息をつかずにはいられなかった。
子供だけど。
繭だけど。
今の俺は、ムカついててしょうがない。
また繭に、杏を取られた。
「寂しかった? ごめんね、もうずっと一緒にいるから」
優しい笑みを浮かべて、繭の頭を撫でている。
さっきまでは、「りー」って可愛く鳴いてたのに。
腕の中にいたはずなのに。
イチャイチャ出来たのに……。
繭に名前を呼ばれただけで、簡単に俺から離れた。
俺……完璧、杏ちゃんに放置されてる。
現に、さっきから一度も俺を見ないし。
今の杏ちゃんの頭の中は、繭だらけだ。
「……またライバル出現か?」
やっと、会長と決着がついたってのに……今度は繭かよ。
杏に抱っこされて、キャッキャ嬉しそうに笑う繭が、めちゃくちゃ羨ましいと思ってしまう。
これから先も、繭にイチャイチャを邪魔されるのかと考えると……デカイため息をつかずにはいられなかった。