友達から話を聞いた由実は呆然。




「本当に完璧なんだ………」


小さく自分に呟くように言った。



「うん。学園中探しても、滝本先輩に敵う男子なんていないよ」


友達の一人の言葉に周りにいた全員がコクコクと賛同する。



「……だから学園のトップってことで、“帝”なんて呼ばれてるんだ………」

「ねぇ帝って彼女いるのかな?」

「えっ…知らない?帝には彼女いるよ!」


「「「「えぇ〜〜〜!?」」」」


知らなかった女子が一斉に大声を出した。



「有名だよ?帝の彼女は……」


唯一知っていた女子は全員を不思議そうに見渡す。



「ねっ!彼女ってどんな人!?」

「私も知りたい!」

「私も!!」


「えっと帝の彼女は………」



また説明を始めた―――――…。