おそるおそる店内に入ると……


「お待ちしておりました。吉川様」

「あ……」


ニッコリと微笑みを浮かべて、上品なおばさま達が出迎えてくれた。


「あら……貴女は……」

「あ…」


なんか見たことあるかも…?

と思っていたら……


目の前にいるおばさま達は、高2になる前の春休み…

陸に連れて行かれたパーティーの支度をしてくれた方々だった。



「神崎杏樹様ですよね?」

「はい、以前…お世話になりました」

「今は、吉川様ですか?」

「事情で偽名なんです…」

「そうですか…滝本陸様とは?」

「今も変わりありませんよ」


ニコッと微笑むと、おばさま達は、嬉しそうに微笑み返してくれる。


「では、お支度を始めさせていただきます」


うふふ…と笑うと……おばさま達がパワー全開になり、あたしは制服を脱がされた。