＊　＊　＊


また…苦しそうな背中が見える。



中庭がよく見える位置にあるあたしの部屋。
朝食の後、部屋に戻ると必ずと言っていいほど中庭にいる…
あたしが目覚めた時に一番最初に目にした…蒼い髪の男の子。



「どうしていつもあんなに…。」



苦しそうなのだろうか？
とても辛そうに剣を振り回す男の子。
桃依さんや紫紀さん、白斗さん、緑志さんと同じ服を着ているのに…他の4人とは違って、決して食事の席には現れない…。
目覚めたあの日、たった一言言葉を交わしただけ。

それなのに…















「あの背中を…あたしはどこかで…？」



どこか見覚えがあるような気がした。
その背中も、その辛そうな眼差しも。