「分かってんだよ…あいつが…もう俺の知ってるあいつじゃないことも…どんなに希望を持ったって…何も思い出さないことも…全部。
あいつの中で何もなかったことになったのと同じように、俺の中でも何もなかったことにして…また始めるしか…ないってことも。
旅を始めた頃と同じだ…前に戻るだけなんだって自分に言い聞かせた。
でも…無理なんだよ!!どうしても。
なかったことになんて…出来ねぇ…。なかったことに…したくねぇんだよ。
やり直せねぇ…どうしても。
でも…なかったことにも出来なくて…動けねぇ。」
「蒼刃…。」
想いを断ち切ればラクになれるのだと思う。
でもそんなこと出来るほど、軽い気持ちであいつを想っていたわけじゃないんだ。
諦められないのならば戻ることを認めるしか先はないことも知ってる。
でもそれは出来ない。俺自信をリセット出来ない。
あいつと過ごした時間を…なかったことに出来ない。
「あいつはどうしてる?」
「気になるなら…自分で会うしかないよ、蒼刃。
星来に顔さえ合わせられないようなら前には進めない。
僕はそろそろ行くよ。やらなきゃならないこともあるし。
あ…蒼刃。」
「…なんだ…?」
「この距離にいるのが辛いなら…パシフィックブレードを復興させるために戻る、というのもアリだよ。
陛下もそのための支援はしてくれると言って下さっている。
…僕は悪い話じゃないと思ってるよ。
蒼刃の考えも聞きたいから、考えてみてほしい。
別のことを考えた方が…少し気が紛れるでしょ?
あ、汗はちゃんと拭くんだよ。風邪ひいたら元も子もないからね。」
言いたいことだけ言い残して、緑志は去って行った。
「国に戻る…か…。」
あいつの中で何もなかったことになったのと同じように、俺の中でも何もなかったことにして…また始めるしか…ないってことも。
旅を始めた頃と同じだ…前に戻るだけなんだって自分に言い聞かせた。
でも…無理なんだよ!!どうしても。
なかったことになんて…出来ねぇ…。なかったことに…したくねぇんだよ。
やり直せねぇ…どうしても。
でも…なかったことにも出来なくて…動けねぇ。」
「蒼刃…。」
想いを断ち切ればラクになれるのだと思う。
でもそんなこと出来るほど、軽い気持ちであいつを想っていたわけじゃないんだ。
諦められないのならば戻ることを認めるしか先はないことも知ってる。
でもそれは出来ない。俺自信をリセット出来ない。
あいつと過ごした時間を…なかったことに出来ない。
「あいつはどうしてる?」
「気になるなら…自分で会うしかないよ、蒼刃。
星来に顔さえ合わせられないようなら前には進めない。
僕はそろそろ行くよ。やらなきゃならないこともあるし。
あ…蒼刃。」
「…なんだ…?」
「この距離にいるのが辛いなら…パシフィックブレードを復興させるために戻る、というのもアリだよ。
陛下もそのための支援はしてくれると言って下さっている。
…僕は悪い話じゃないと思ってるよ。
蒼刃の考えも聞きたいから、考えてみてほしい。
別のことを考えた方が…少し気が紛れるでしょ?
あ、汗はちゃんと拭くんだよ。風邪ひいたら元も子もないからね。」
言いたいことだけ言い残して、緑志は去って行った。
「国に戻る…か…。」



