アクアマリンの秘密

あたしは桃依にあげたミサンガに触れた。


桃依は…いつでもあたしの気持ちを大事にしてくれた。
ムードメーカーで、明るくて元気。
桃依がニコニコしてるだけで、あたしも笑顔になれた。
どんなに辛い状況でも…桃依は前だけ向いてた。


抱きついてくる桃依が可愛かったし、抱きついても嬉しそうな顔をする桃依を見るのも好きだった。
なんだか弟が出来たみたいで。


いつだって…あたしのことを心配してくれてた。
あたしが無茶なことを言い出しても、桃依は協力してくれた。
すごく心配そうな顔をしながらも、必ず。
そういう優しさが…あたしはすごく好きだった。
いや…違うね。過去じゃない。今もすごく好き。
すごく好きだよ。桃依。


桃依がいてくれたから、あたしはきっと…
みんなに馴染むことが出来た。
何も分からないあたしを、みんなの中にグイグイ引っ張って行ってくれたのが桃依だった。
桃依のおかげで、あたしはみんなと旅を続けることが出来た。



「記憶がないあたしを見たら…桃依は泣いちゃうかもしれないね。
ごめんね…勝手に。
でも…ありがとう。」



ミサンガに想いを置いて行く。