アクアマリンの秘密

【蒼刃side】



滴り落ちる血の量が増えた。
それは悔しいが事実。

弾き飛ばされた時にぶつけたせいなのか額からも出血があって、それが目にしみる。
俺は血を腕で拭った。
白いはずの式服に、今は白い部分なんてほとんどなかった。
血の赤と土の茶で滲んでいる。



「もう終わりか?蒼刃。」

「うるせぇ!!」


身体はまだ動く。
問題ねぇ。










剣を振り下ろした瞬間だった。















「蒼刃っ!!」



聞き慣れた声が広間に響いた。