アクアマリンの秘密

「…時間のようだな。
まぁ…言いたいことは全て言ったし。もう何も思い残すことはない。
俺の気がかりはお前だけだった。」

「…ずっと心配させちゃってごめん…。
だから燈龍の魂はずっと眠れずに…。」

「いや…。それだけじゃない。
まだ未練があったんだろうな。だから彷徨ってた。
お前のせいじゃない。気に病むな。下を向くな。
…お前が下を向くと、俺はあっちの世界に絶対に行けない。」


このまま顔を上げたら泣いてしまいそうだった。
だからぐっと堪えて、ゆっくりと正面を向く。


「最期に俺は生きろと言った。
それは今もあの時もずっと本心だ。
お前には生きてほしい。人を癒す力を持ったことを誇りに思いながらな。」


そう言って微笑む燈龍。
眩く光ったところから順に消えていく。


「…ありがとう。
オレにとっても…最高の親友だよ、燈龍は。」

「…最高の褒め言葉だ。」



それ以上の言葉が見つからない。
他に言葉を繋いだら、それと一緒に涙まで溢れてしまいそうだ。



「白斗。」

その声に、オレは燈龍の目を見据える。

「生きろ。新しい仲間たちと一緒に。」



そのままキラキラと光を発しながら燈龍が消えていった。
ずっと我慢してた涙が零れ落ちた。



「…分かってる。生きるよ。
燈龍に守ってもらった命…だからね。」