「それじゃ、ちょっとあたし、おばあさんに朝の挨拶に行ってくるわね。」
『気をつけてね。』
ドアを閉め、あたしはおばあさんのところへ向かう。
小さなお墓。
ここにおばあさんは眠っている。
「おはようございます。」
おばあさんは、3年前あたしを拾ってくれた。
身元も分からなくて記憶もない子どもを拾うなんて、本当に優しい人だなって思う。
でも出会ったときからおばあさんはずっとある病気を患っていた。
おばあさんに触れただけで分かったけど、あたしにそういう力があるってことは口にしなかった。
それに…おばあさんがそれを隠そうとしていたから…。
そして半年前に、とうとう亡くなってしまった。
眠るような最期。とても安らかな表情を浮かべていた。
そして今、あたしに残ったのはおばあさんのお家、畑、牧場の3つだった。
ここをうまく切り盛りしながらあたしは生活している。
楽な生活ではないけれど、とても穏やかで充実した時間を過ごしていた…
この時までは。
「今日も良い天気ですよ。
天国からも見えますか?」
あたしが空にそう問いかけた時だった。
快晴だった空が急激に曇りだす。
光が一気に失われる。
『気をつけてね。』
ドアを閉め、あたしはおばあさんのところへ向かう。
小さなお墓。
ここにおばあさんは眠っている。
「おはようございます。」
おばあさんは、3年前あたしを拾ってくれた。
身元も分からなくて記憶もない子どもを拾うなんて、本当に優しい人だなって思う。
でも出会ったときからおばあさんはずっとある病気を患っていた。
おばあさんに触れただけで分かったけど、あたしにそういう力があるってことは口にしなかった。
それに…おばあさんがそれを隠そうとしていたから…。
そして半年前に、とうとう亡くなってしまった。
眠るような最期。とても安らかな表情を浮かべていた。
そして今、あたしに残ったのはおばあさんのお家、畑、牧場の3つだった。
ここをうまく切り盛りしながらあたしは生活している。
楽な生活ではないけれど、とても穏やかで充実した時間を過ごしていた…
この時までは。
「今日も良い天気ですよ。
天国からも見えますか?」
あたしが空にそう問いかけた時だった。
快晴だった空が急激に曇りだす。
光が一気に失われる。