アクアマリンの秘密

「…っ…!!」



燈龍の鋭い刃がオレの頬をかすめる。
血が滴り落ちた。



「共鳴石を持ち、ヒールの力が強まったとしても…自分にその力は使えない。
…役に立たない魔法だな。」

「そんなことないよ。
今は…オレが怪我をしたら癒してくれる子がいるからね。」

「…氷泡星来か。」

「本当は彼女の魔力を消費してしまうことは避けるべき事態なんだろうけど…。
なんだかなぁ…どうしても星来には甘えてしまう…。」

「その甘えが致命傷だ。白斗。」

「…確かに。
オレはいつも自分に甘い。
その点に関しては何の否定も出来ないよ。」

「その甘さゆえにお前は俺に殺される。」

「君が本当に燈龍だったら、オレを殺しはしない。」

「…そんな戯言を言っても無駄だ。
覚悟を決めろ。白斗。」

「…覚悟なら決まってるよ。
死ぬ覚悟ではないけどね。」

「どういう意味だ。」

「オレが故郷に帰った時に現れてれば良かったんだよ。燈龍。
そしたらオレはなんの躊躇いもなく、お前の言うがままに死んでた。
でも今は出来ない。
オレは生きると約束したから。」

「誰との約束だ?」

「…仲間との。」




オレは死ねない。
約束があるから、オレは戻る。
みんなの場所へと。