アクアマリンの秘密

【白斗side】


オレと燈龍は大きな水盆の中にいた。
呼吸が出来るのは魔力故なのか、もしくはそうではないのかまでは判別できない。

そしてとにかく、目の前にいる燈龍の存在そのものが信じられない。
どうして…?



「俺はお前への憎しみだけを糧に蘇った。」

「え…?」

「何故あの時お前は俺を救わなかった?
お前なら救えたのに。
お前の命を使えば…俺を救えたのに。」



…その通りだ。
そんな風に何度考えたか分からない。

それにずっと、燈龍の死はオレの責任だと思ってきた。

確かにあの国に戻った時に乗り越えてきたはずのことなのに、実際に燈龍の声で言われるのは重みが違う。
まるで燈龍の本音を聞かされているような気分になる。






「燈龍…お前はオレに何を望む?」



「俺がお前に望むことはたった一つだけ…。
泉臣白斗が死ぬことだ。」