アクアマリンの秘密

「『君』って呼ぶのもなんだかヘンだね。
ボクの弟なのに…。」


ボクは抱きしめていた体を離した。
そしてその目をゆっくりと見つめる。
ほんの少し前までとは違って、その目から殺気は消えていた。



「一緒に死ぬことは出来ない。
だから出来ない代わりに、君に名前をあげる。
んー…何て名前がいいのかなぁ…。
君はボクと違って水色の髪の毛なんだね。
星来の髪よりももっと色が薄いなぁ…。」

「せい…ら…?」

「うん。
ボクの大切な人。星来だけじゃないけどね。
その子を守らなくちゃならないんだ。
君を殺した張本人が、その子の力を狙ってるから…。」

「そう…なんだ…。」

「そうだなぁ…。
風の色は目に見えないけど…きっと色があったらこんな感じなんだろうなって思うから…。
君の名前は『風心』(フウシン)。」

「ふうしん?」

「そう。風の心とかいて風心って読むんだ。
ボクの魔力の属性は風だし…風心なら、きっと風の心を掴んでボクよりももっと上手く飛べたんだろうなって思う。」

「風の心を掴む…。」

「うん。」

「あ…ありがとう!!お兄ちゃんっ!!」



風心がそう言った瞬間に、風心の体が光る。