「あ…星来か。なんだ?」

「あ…えっと…体調大丈夫?立ってて平気?立ちくらみとか…。」


俺の顔を心配そうに見つめる星来。
心配性だな…本当に…。


「大丈夫だっつの。」

「そっか。」


そう言って微笑む星来。
その笑顔につられて微笑む緑志。


「すっかり本調子だね、蒼刃。」

「ねっ!!良かったぁー♪ホントに嬉しいっ!!」

「僕もだよ。
ありがとう、星来。」

「えっ!?なんで緑志にお礼…。」

「僕は蒼刃の兄、だからね。
こういう時くらいはお兄ちゃん面させてよ。」

「緑志は充分良いお兄ちゃんだと思うけどなぁ…。
あたしも緑志がお兄ちゃんだったらいいのになーって思うもん。
桃依は弟に欲しいし…。
みんなが家族だったら楽しいのにねっ!!」

「俺はお前みたいな妹はいらねぇぞ。」

「なっ!!あたしだって蒼刃みたいなお兄ちゃんはいらないもん!!」

「まあまあ二人とも…。
というか後は一人で出来るから、二人はリビングで休んでていいよ?
あ、でも…ちょっと待ってくれるかな?」

「うん…?」