アクアマリンの秘密

「…弱い俺でも…いいか?」

「え?」



ふと視線を上げた星来と目が合った。
その青を見つめていると、何だか覚悟が決まっていく気がした。






『守りたい。』

シンプルな気持ちだけがストンと残る。

弱い俺では守れないかもしれない。
でも…その細い肩を抱きしめた時に思ったんだ。
やっぱり俺は…お前を諦められない。
幻滅されても、心はお前に守れらていたとしても…
それでも…やっぱりどうしても…。












「俺は弱い。
弱いから、こうして過去に負けたし…イアルの言葉に押し潰されそうになってる。
お前の言葉がないと、立ち直れもしない。
守るなんて口だけで、普通にお前に守られてる。
自分に甘くて、何も守れてなかった俺だけど…





やっぱりお前だけはこの手で守りたい。」








お前のことが、好きだから。