アクアマリンの秘密

…何も言えなかった。
こいつの言葉には魔力があるとしか思えない。
弱った心を急激に癒していく。



『俺が心の底から欲しいと思っていた言葉だけをくれる。』






不意に、涙が一筋零れた。

全身に力が入らない。















座り込んだ俺の体を、星来が優しく包み込むのを感じた。

俺を壊してしまわないように、まるで繊細なものを扱うかのようにそっと、優しく。

力を入れ過ぎず、抜き過ぎずに。





「蒼刃が思ってること…全部言って。
全部…あたしが受け止めるから。」