誰かを傷つけて、誰かの大切なものを奪ってまで、自分だけが幸せに生きたいだなんて思わない。
もともと俺の命なんて…本当はあの時、無くなるはずだったんだ。なのに…。
「俺は父さんに守られた。父さんは俺のために命をはったんだ。
そして母さんも…俺を守るために死んだ。
お前を守ると言ってた俺が…結局は守られていた。
それが…一番許せねぇんだよ。
過去は変えられねぇ。
だから今更、こんなこと思ったってどうしようもねぇって分かってる。
頭では分かってんのに…どうしても俺は…自分のことが一番許せねぇ。
だからお前にも…甘えたくない。
お前に守られたくないんだよ。」
触るな。俺の傷になんて。
誰も癒すな。痛いままでいい。
この痛みは自分への戒めだ。
過去を変えられない、愚かな自分を…俺は許さない。
星来に俺の痛みを分けようとも思わない。
お前は…もうそれ以上何も背負う必要なんてないんだ。
今までだって…桃依、白斗、紫紀の痛みを一番に理解しようとしてきた。
その度に…お前がどんなに泣いたか分からない。
お前の涙を何度も目にした。
だから…もういい。
俺のことで泣いたり、俺を心配したりしなくていい。
俺を『弱い』と蔑んでくれ。立ち上がれないくらいに痛めつけてほしい。
そしたら…お前への気持ちも…諦められるから。
自分の身さえ守れない俺は…お前を想うことすら許されない。
お前を守るなんて、傲慢すぎる想いなんだ。
もともと俺の命なんて…本当はあの時、無くなるはずだったんだ。なのに…。
「俺は父さんに守られた。父さんは俺のために命をはったんだ。
そして母さんも…俺を守るために死んだ。
お前を守ると言ってた俺が…結局は守られていた。
それが…一番許せねぇんだよ。
過去は変えられねぇ。
だから今更、こんなこと思ったってどうしようもねぇって分かってる。
頭では分かってんのに…どうしても俺は…自分のことが一番許せねぇ。
だからお前にも…甘えたくない。
お前に守られたくないんだよ。」
触るな。俺の傷になんて。
誰も癒すな。痛いままでいい。
この痛みは自分への戒めだ。
過去を変えられない、愚かな自分を…俺は許さない。
星来に俺の痛みを分けようとも思わない。
お前は…もうそれ以上何も背負う必要なんてないんだ。
今までだって…桃依、白斗、紫紀の痛みを一番に理解しようとしてきた。
その度に…お前がどんなに泣いたか分からない。
お前の涙を何度も目にした。
だから…もういい。
俺のことで泣いたり、俺を心配したりしなくていい。
俺を『弱い』と蔑んでくれ。立ち上がれないくらいに痛めつけてほしい。
そしたら…お前への気持ちも…諦められるから。
自分の身さえ守れない俺は…お前を想うことすら許されない。
お前を守るなんて、傲慢すぎる想いなんだ。



