【蒼刃side】


「はぁっ…はぁ…はぁ…。」



特に悪い夢を見ていたわけじゃないのに目が覚めた。
いや…あれは夢だったのか?



「っ…!!」



いきなり激しい激痛が頭を襲う。


流れ込んでくる…記憶。


俺の記憶とは別の…『最期の記憶』



『皇子よ。
お前のせいで、国王は死ぬのだ。
お前の弱さゆえに、死んだのだ。
お前さえいなければ…国王はこのような残酷な死に方をせずに済んだのだ。
…本来、このような死に方をしなくてはならなかったのはお前の方だった。違うか?』



蘇る…言葉…。