「危ねぇっ!!」
「わっ…。」
咄嗟に手が出ずにそのまま地面に激突するはずだったあたしの体を、蒼刃が寸でのところで抱き止めてくれた。
「大丈夫かよ…。」
「ごめ…なんか…急に立ちくらみが…。」
「限界よ。そろそろ。」
「え?」
「こいつの魔力がってことか?」
「ええ。
『フェイ』を抑えて、『私』を保たせてくれているのは全て星来の力よ。
あなたが記憶の魔法を使ったから。
この魔法…よく習得できたわね。
イアルの話じゃあなたは記憶喪失で、自分の魔力のことも良く分かっていないとか…。」
「あ、はい。
でも…月星の魔導書が教えてくれたんです。」
「月星の魔導書?
そんな古の物が…。
やっぱりあなたは特別な存在なのね…。
…今から私の知っていること全てを話すわ。
出来るだけ手短に。」
「華央さん?」
「一度しか言わないからよく聞いて。」
いきなり真剣な顔つきになる華央さん。
一体何を…?
「わっ…。」
咄嗟に手が出ずにそのまま地面に激突するはずだったあたしの体を、蒼刃が寸でのところで抱き止めてくれた。
「大丈夫かよ…。」
「ごめ…なんか…急に立ちくらみが…。」
「限界よ。そろそろ。」
「え?」
「こいつの魔力がってことか?」
「ええ。
『フェイ』を抑えて、『私』を保たせてくれているのは全て星来の力よ。
あなたが記憶の魔法を使ったから。
この魔法…よく習得できたわね。
イアルの話じゃあなたは記憶喪失で、自分の魔力のことも良く分かっていないとか…。」
「あ、はい。
でも…月星の魔導書が教えてくれたんです。」
「月星の魔導書?
そんな古の物が…。
やっぱりあなたは特別な存在なのね…。
…今から私の知っていること全てを話すわ。
出来るだけ手短に。」
「華央さん?」
「一度しか言わないからよく聞いて。」
いきなり真剣な顔つきになる華央さん。
一体何を…?