「それはどういう意味?」

「…言葉通りの意味だ。」

「だから、あなたは言葉が少なすぎるのよ。
まずはそういうところが嫌いだわ。
それにその目。」

「目?」

「全てを見透かしたような目で…
それなのに何を考えているかちっとも分からない。」

「…悪いが、顔は変えようがない。」

「そんなの分かってるわよ!!」

「…華央。」

「呼び捨てにしないで。」

「じゃあ何て呼べばいいんだ?」

「呼ばないでよ。」

「それは無理だ。」

「どうして?」

「華央と…話がしたいから。」

「え?」

「…涙の理由をまずは聞きたい。」

「どうして私があなたなんかに話さなくちゃならないのよ?」

「…俺が気になるからだ。」

「強引な理由すぎて話にならないわ。」

「それと…。」

「?」

「…聞いてもらいたい、そんな顔をしている。」

「え…?」