アクアマリンの秘密

「あなたは…?」

「我が名は…センディス。
イアル様のご命令により、アクアマリンの姫君を頂きに来た。」

「…させねぇ…!!」

「威勢ばかりがよくて、何の力も持たぬお前に用はない。
さぁ…次は誰がこの私の相手をするのだ?
それとも…大人しく姫君を渡すか?」

「…んなことするか!!」


そう言った蒼刃を左手で制して、すっと白斗さんが前へ立つ。


「オレが…相手だよ。」

「白斗!?」

「蒼刃に作ってもらったこの剣の出番だね。
星来、蒼刃の治療…よろしくね。」

「はいっ!!」

「白斗。」

「ん?」

「あいつの何かを『斬れ』。
そしたら俺が時を止めて、星来に読ませる。」

「うん。分かってる。」

「ほぉ…少しはマシな人間の登場か…。」

「マシかどうかは分かりませんが。」


そう言って、白斗さんは鞘から剣を抜いた。