「え…?」

「ごめんね。こんな大事なことを話さなくて。
オレは…人を殺めた罪人だ。」


吐き出すように、絞り出すようにそう呟いた白斗さん。
あたしはなんだか胸が苦しくて白斗さんから目を逸らした。



「ようやく認めたか…
8年間逃亡した罪と合わせて終身刑にしてやる。
そこの者、白斗を牢へ。」

「はっ!!」

「そなたたちも牢へ行くか?」

「椿様。」

「お前には口をきく権利さえ、もはや与えられない。」

「これだけはどうしても今、言わせてください。
彼女は…アクアマリンの正当な血筋をひく者…アクアマリンの姫君です。
そして彼らは共鳴石を探して旅をしているのです。
世界を…救うために。
ですから…彼らは自由にしてあげてください。
オレはどうなっても構いません。」

「アクアマリンの正当な血筋…?
その証拠は…?」

「星来、ペンダントを出すんだ。」

「はい…。」



あたしはペンダントをはずし、椿様に見せた。



「ほぅ…これは確かに本物だ。
そして…よく見ればそなたの青の髪と瞳はアクアマリン特有のものだな。
…よかろう。白斗以外の5人はディープオーシャンで保護しよう。
ようこそ…アクアマリンの姫君よ。」

「えっ?あ…はい。」

「そなたの『力』、実に興味深い。
ついて参れ。」