「白斗…さん…?」

「白斗…お前…。」

「白斗ぉ…どういうこと…?」

「まさか…そんなことするはずが…。」

「……。」


あたしたちの反応はバラバラだった。
紫紀さんだけが沈黙を守ってる。


「ほぅ…白斗…お前は仲間にも何も話していなかったのか…
なんとも哀れで狡猾な男よ…。
お前は8年前と何も変わっていない…。
燈龍(ヒリュウ)を殺した…あの日から何も…!!
私は忘れてなどいないぞ…あの日の恨み…悲しみ…全ての想いを。
そしてこの8年間、お前を恨むことで生き長らえてきたのだ。」


椿様のこの言葉に、あたしの中の何かが切れた。



「待ってください!!」

「お前は…なんだ…小娘ではないか。
小娘が口を挟めるような話ではない。下がれ。」

「白斗さんは…そんなことするはずありません!!
そんな酷いことを…するはずがないんです。だからあやま…。」

「星来。」


すっとあたしの前に出てきて、その左腕であたしを制する。





「星来の気持ちは嬉しいけど…
椿様のおっしゃったことは全て真実だ。


俺は…燈龍を殺した。」