通された部屋のさらに奥には…
厳かすぎる深緑の大きなソファーにゆったりと腰かけ、その細くて長い脚をクロスさせた綺麗な女の人。

髪はとても薄い水色で、床についてしまっているほど長い。
目はやや切れ長で、目じりがつり上がっている。
色白で小顔で身長は蒼刃くらい。
藍色で薄手のロングスカートを身に纏い、ストールを羽織っている。
パッと見た感じでは若く、美しい。





「おや…?白斗…白斗だね。」

「はい。椿様。」


かしこまってお辞儀をする白斗さん。
それにつられてあたしもおずおずと一礼した。



「よくもまぁ…こんなに時が過ぎてから、ここに顔が出せたものだ。
人を殺めておきながら…よくも…。」

「え…?」




人を…殺めた…?
白斗さんが…?
どういうこと…?


椿様の言葉の真意が知りたくて、あたしは白斗さんの顔をじっと見つめた。



ぐっと…何かを堪えている。